2024年6月5日水曜日

2024年韓国一周バイクツーリングマニュアル

 

1.目的

旅のテーマは、「2024年韓国ローカルシーフードグルメ探訪」(←ここをクリックするとPDFが開く)とし、漁港や魚市場を訪れ、魚介類の種類や価格、調理法等、日本と台湾(2023年調査済:台湾ローカルシーフードグルメ探訪ご参照)との類似点、相違点を観察・調査し比較研究することを目的とした。

2.日程・ツーリングルート・天候

2024512日~527

ソウルを避け、釜山から左回り→ 浦項ポハン1泊→ 蔚珍ウルジン1泊→ 江陵ガンヌン1泊→ 束草ソクチョ2泊→ 忠州チュンジュ1泊→ 大田テジョン1泊→ 光州グワンジュ1泊→ 木浦モッポ1泊→ 麗水ヨス2泊→ 統営トンヨン1泊 →釜山1泊  

13泊 フェリー泊2泊 計1516

走行距離1,600

江陵は小雨、内陸部の忠州、大田あたりは曇り、それ以外は晴れで天候に恵まれた。気温10℃~24

             

釜山から訪問地赤ピンを左回り

3.費用(1W0.12円で計算 2024513日)

1)国際フェリーバイク輸送費

(1)国際フェリー往復バイク運賃(ライダー2等室込み)50,920円

(内訳:行きバイク@24,000円+燃油サーチャージ1,300円+観光旅客税1,000円+港湾使用料620円+帰りバイク@24,000円)

通関手数料6,000円 小計56,920円

(2)釜山到着時15日間バイク強制保険145,000W17,400円、関税保証手数料160,000W19,200円 小計36,600円

(3)帰国時釜山港港湾施設使用料7,000W840円、燃油サーチャージ13,000W1,560円 小計2,400円

以上合計95,920円


2)ホテル

ゲストハウスより駐車場のあるモーテルが良い。飛び込みだと@50,000Wくらいの規定表示料金になる。ホテル予約サイトAgodaで駐車場有に指定して検索し予約する方が安い。リピーター割引もあるのでバストイレ付@3,000円~4,500円で探せる。ただし、支払いはカード決済になる。平均@4,000円とすると、内フェリー2泊なので

13泊×@4,000=52,000円 

 

3)食費

アルコール付き夕食@3,000円、朝食@1,000円 昼食無しで設定。1@4,000円予算で、

15日×@4,000=60,000

 

4)ガソリン代

一般ガソリン@約1700/L 約200/Lで計算。燃費20/Lとする。韓国一周(ソウル除外)約1,600

80L×@200円=16,000

 

5)予備費(観光、バス、電車代他)

26,080

 

以上、1516日韓国ツーリングモデルケースの総費用は、

95,920円+52,000円+60,000円+16,000円+26,080円=250,000

 

4.事前準備

1)関釜フェリー(←クリックするとHPへ)に電話して、往復の日程を仮予約する。下記写真3点と必要書類をメイル添付で送付する。関釜フェリーと韓国税関と調整後、渡航可能となれば予約が確定する。

1)バイク荷姿写真3

①荷物を実装したバイク側面写真、②荷物を実装したバイク後面写真、③荷物を外した状態での後面写真

2)渡航必要書類スキャンデータ

①車検証(電子車検証の場合は記録事項証明書添付)

②登録証書(発行後3か月以内)

③パスポート

④国際運転免許証

⑤自動車運転免許証表、裏

⑥韓国内住所、電話番号(釜山の宿泊ホテルをメイルに記載)

車両航送申込書(←こHPからダウンロード

 注)福岡からのカメリアラインは18:30着で釜山泊しないといけないが、関釜フェリーは朝8:00着なので即移動が可能。よって関釜フェリーを選択。

 

5.乗船手続き(512日)

1)下関の関釜フェリー乗り場に近づくとセキュリティ係員にバイクの停止位置を指示される。バイクを置き2階の窓口へ。

今日のバイク乗船は、レブル250乗りの韓国人ライダーと私の2台のみ。

2)乗船申請書(関釜フェリーのHPからダウンロード)と渡航必要書類原本を窓口に提出、料金を支払い乗船券を受け取る。15:30まで窓口付近で待機するように言われる。

受付時間15:0015:30だが、実際は3時前に窓口が開いていた。

3)15:30になると係員が現れ、2階のバイク出国検査場所への移動を指示される。1階入り口でパスポートを提示しバイクを駐車し、必要品を持ち徒歩で2階の待合室まで帰り出国審査開始時間18:10まで待機。

4)18:00になると車両輸送者は優先されて出国審査を通り、税関係員と一緒に検査場所へ移動、簡単な質問のみで税関検査終了。輸出欄に押印された自動車一時輸出入申告書の控えを受け取る。関釜フェリー係員の乗る乗用車に誘導されてバイクに乗りフェリーに入る。バイクはフェリー係員が固定してくれるので、手荷物品を持ち指定の船室へ。保険担当者宛てと韓国税関宛ての誓約書2通を渡されるので記入する。

 

6.韓国入国手続き(513日)

1)車両輸送者はパスポート、アライバルカード、誓約書2通を持ち船内受付前に7:45に集合。指示されて受付横のドアから中に入り、受付事務室に来ている税関係員に口頭で入国申告。

2)手荷物を持ってバイク固定場所へ行き出発準備。トラックが出た後にバイクが出る。順路に沿って進むと岸壁に居る税関係員に誘導されて、税関検査所へ。バイクに装着している荷物やキャリーボックスを外してX線検査を受ける。バイクはX線検査所前に置いたままにする。

3)関釜フェリーの係員が現れ、入国審査を受ける。

4)イミグレーションを出ると、フェリー係員が現われ釜山港国際旅客ターミナル内の銀行で両替。両替が終わると係員に誘導されて保険事務所へ移動。ここで、強制保険と関税保証手数料計305,000Wを支払う。強制保険証書(事故時無料牽引10㎞と緊急時電話番号が記載)、警察関係書類(イエローカード)を渡される。同時に、個人情報関係書類2通にサイン。

これで、バイク入国必要手続きは完了した。

5)ここで、自分のバイクは入国前のX線検査所に置いている。そこで、ゲートの警察詰所に行きパスポートと引き換えにもらった臨時入出国カードを首にかけ、警察詰所から出てX線検査所前のバイクをゲート(北側1か所のみ)から出て韓国へ入国させ駐車させる。折り返し警察詰所で臨時入出国カードと引き換えにパスポートを受け取る。以上で、バイクとライダーが入国完了。

6)帰国時は、1430にバイクをこのゲート前路上に駐車させ、乗船手続きを行うようにと説明がある。

                    

ゲートを出て韓国へ上陸
                 

7.ツーリングTIPS・トラブル

1)電源プラグはSECを用意。韓国はIT大国でもある。渡航前にAmazon15日間有効10GB定額 データSIMSK telecom)を購入しておき、韓国でSIMを差替える。ナビゲーションはNAVERアプリ、ホテル予約はBooking.comより東南アジアに強いAgodaアプリ。韓国語会話翻訳はPapagoアプリ、ハングル解読はGoogleレンズ。タクシー呼びたいときはKakaoTアプリ、天気予報はGoogle検索。コンビニでT-moneyカードを購入チャージし、バスや地下鉄で利用。これで無敵。

2)右側通行、赤信号で右折可、信号機のないランナバウトも多い。高速道路走行不可。

3)Google mapは使えるが、国防上の理由でナビゲーション機能が使えない。韓国ではナビはNAVERアプリが主流。アプリの設定で「二輪車」に設定する。実際に使ってみたが分岐車線の誘導の仕方、制限時速の警告表示など非常に優れたナビゲーションで素晴らしい。バスや地下鉄利用時もすごく便利。ただし、一度高速道路に誘導されて困った。忠州への道中、山岳部なのでSIMカードの電波が途切れてNAVERのナビが使えないので、渡航前に韓国地図をダウンロードしているMAPS.MEアプリに切り替える。途中無料Motor way進入を指示される。信号左折停止時にバイクは不可と隣の車のドライバーに呼びかけられるが、そのまま進入してみるもやはり怪しいので1区間だけですぐ降りる。

4)光州に向けてナビのNAVERアプリをセットして大田の市街地を抜け、アプリの誘導されるままに向かうと何と見るからに高速道路のゲート入口に来た。韓国では2輪車は高速道路走行不可。慌てて停車して、事務所の係員を見つけ顛末を話す。居合わせたパトカーも巻込みポリスに誘導されて一般道へ降りる。NAVERの設定を2輪車にしているのだが、ナビが誤って高速道路進入指示を出していたのが原因。完全にナビの不具合だ。電源を入り切りして何とか再設定出来た。

5)国道が自動車専用道路みたいに良く整備されている、信号、道路標識、一般道から自動車道路の出入り口の設計や、道路にペイントされた誘導標識がピンクや緑色で区別されて施工され、非常に分かりやすく素晴らしく快適。高速道路を走る必要は無い。市街部では、車線も多く韓国は車社会であることを実感。

6)韓国ではコンビニにトイレは無い、ガソリンスタンドを利用。ガソリンスタンドはほとんどセルフ式。お釣りが出ないことが多いので、燃費から給油量を計算して係員に満タン相当金額を渡してタッチパネル操作をお願いして、自分で給油する。

7)韓国の車は国道でも大体120130/Hで飛ばしていてすぐ追越しをかけてくる。追越し車線は左側なので右側車線を8090/Hで走った。

8)ツーリング中、台湾と同様に韓国警察による検問やチェックは全く無かった。

9)日本船籍と韓国船籍のフェリーが交互に運航されている。売店、レストランは日本船内は円、韓国船内はWONで支払う。

 

8.韓国出国手続き(526日)

1)1430までに指示されたゲート前の路上に駐車し、乗船手続きに向かう。ちなみにどのフェリーを選んでもここに駐車させる。ここの座標データは、「35.11880,129.05003」だが、NAVERはなぜか座標を認識しないので「東区草梁洞1273」と入力すれば表示される。

                 

14:30までにゲートのここに駐車させる

今日の乗船は、韓国人3人組親子の大型キャンピングカー1台と、私の2台のみ。

駐車位置右手の倉庫のような建物の中の金網の扉を抜け、駐車場を通り中ほどの入り口から2階の窓口に向かう。バイク手続き時間は14:3015:00だが、13時半ごろ早めに開いていた。受付終了後1530まで窓口前で待機するように指示される。

2)復路乗船券、パスポート、強制保険証書を見せ港湾施設使用料7,000W、燃油サーチャージ13,000Wを支払う。

3)1530になると、関釜フェリー係員が現れゲート前に移動。ここで、警察書類のイエローカードを返却。まだ出国していないので仮出国のため警察詰所に行きパスポートと引き換えに臨時入出国カードをもらい首にかけ、先導車に誘導されてフェリー近くの岸壁の停車位置まで誘導されて駐車させる。係員の車に同乗し警察詰所へ行きパスポートを受け取る。

4)17:30から出国審査が開始され、待合室で暫く待たされて18:20から乗船開始。指定船室に行き待機。19時過ぎに船内放送で車両輸送者は受付前に集合とのアナウンス。係員に誘導され車両甲板から岸壁に出て、バイク駐車位置まで行きバイクでフェリーに乗り込む。

5)手荷物を持ち船室へ。バイクは係員が固定してくれる。

 

9.帰国手続き(527日)

1)船内にある税関申告書に記入して準備。7時半に受付前に集合し、係員に誘導され岸壁の駐車指定位置へ移動し駐車。

             

帰国前フェリー岸壁に一時待機
         

2)係員に誘導され、入国審査へ続いて税関職員が現れバイクの駐車位置へ移動し税関申告書を渡し簡単な質問で税関検査終了。

3)輸出、輸入欄に押印された自動車一時輸出入申告書を通関業者が駐車場所へ持参するので受け取る。

4)関釜フェリー係員に出口まで誘導されて、下関上陸完了。

             

自動車一時輸出入申告書
      

10.韓国雑感

1)トイレの紙が流せる、公共トイレの集金人がいない、ゼロ。下水設備等インフラが充実したと思われる。

2)関釜フェリーでは、30年前韓国人行商人おばさん手荷物を持ち込んでくれと言われて困ったことがあるが、今はゼロ。

3)釜山港国際旅客ターミナルが立派な建物になり再建されている(9年前)。1階は駐車場、フェリー窓口は2階。レストラン、コンビニ、トイレ、スマホ充電ステーションもあり便利。

4)経済成長に合わせて国あげてグルメ志向。テレビ番組もグルメ番組が多い。

5)街なかの公園や道路は、シルバーボランティアや清掃員が清掃していてゴミが無い、街がきれい。日本みたい。

6)経済成長に合わせて所得水準も上がり物価が高い。飲食店での焼酎、マッコリ、ビールは以前は3,0004,000Wであったが、ほとんどの店で5,000Wになっている。

7)地方都市でもマンションやオフィスなどタワーマンション的な高層建築物が多い

8)韓国人ライダーに時々出会う。旅ライダーは、ハーレーかBMWGSが多い。その他ネイキッドバイクが少し。すれ違いざまに手を振り挨拶を交わすのは日本と同じ。30年前の韓国はバイクとは荷役の役目の意味でしかなかったが、ライダーが結構多くなったのはやはり、経済成長のせいか。

)ドライブイン的なものはあるがライダーが休憩するような日本の道の駅的なものは無く韓国人ライダーと接触する機会はほとんど無い。

10)関釜フェリー行き帰りで出会う韓国人ライダーは日本ツーリングを行うコアなライダーであるので、韓国人ライダーと友達になるのはフェリーでの出会いがベストな機会かも知れない。韓国入国時の李さんはレブル250ライダー、帰国時に出会った3人組キャンピングカーの金さんはボンネビルライダーでもあり友達になった。

11)昔からの侵略の歴史や、反日教育のせいで対抗意識があるせいか、儒教精神のせいか、一般の韓国人は素っ気ない人が多いように感じる。台湾の親日的なフランクな態度と微妙に違う気がする                             以上

 

2023年4月15日土曜日

2023年台湾一周バイクツーリングマニュアル

 コロナ禍で海外バイク旅行から遠ざかっていたが、コロナも下火になってきた20233月に、近場の台湾に目をつけて台湾一周をしてきた。台湾は九州よりやや狭く、一周は約1,200㎞くらいなので、観光もしながらゆっくり回って90/ × 14 = 1,260㎞となるため、2週間を予定した。航空便は台北発着なので、台北滞在を往復1週間、計3週間と計画した。

1.バイク関連

1)交通違反問題

これが一番の難関。台湾はスクーターが主流であり、普通のオートバイは少数派。バイクレンタル業者は安価なスクーターがメインで、高価なオートバイのレンタルは少ない。さらに外国人へのレンタルが可能なレンタル業者も限られる。なぜなら、台湾の交通違反の取り締まりは日本のように検問などはなく、スピード違反のレーダー方式が主流であり、ナンバーを読み取りその登録業者に後日請求が行く仕組みになっているためである。業者に請求が届く頃にはライダーは帰国していて、業者が損害を被ってしまう可能性がある。これを補償するため、業者によっては30万円程度の前払い金を支払い、レンタル終了後に清算する方式がとられている。しかし、30万円の前払い金を支払うのも嫌だ。

この問題を解決するために、私は台湾の京都と言われる台南に住む日本人コーディネータの大洞敦史(後述)さんとSNSを通じてコンタクトした。大洞氏には、台南のレンタル業者の選定、台南の民宿予約と、台南半日観光ガイドを依頼した。そして、もし交通違反の罰金が来た場合には、「大洞氏がレンタル業者に立て替え払いし、私が大洞氏の日本の銀行口座に手数料を追加して振り込む」という方法で解決することになった。これにより、交通違反の問題を回避することができ、レンタル業者との問題を解決することができた。

2)レンタル業者

騎士派(発音:チーシーパイ)台南店 台南市北門路二段49號 TEL06-2234588

台南で外国人レンタル可能なところはここだけとのこと。台鐵台南駅から徒歩3分くらい。なお、花蓮店もある。

日本の自賠責と同等な保険がついている。車検証はレンタル業者が保管。渡される書類は、レンタル契約書のみ。

3)レンタルスクーター

SYM(台湾メーカー)JETS Champion ship 125㏄ 

もっと大きいスクーターもあるがレンタル費が高くなるのでコスパ重視で台湾一周には125㏄で十分と思い安いこれを選んだ。レンタルしたらすぐ給油し、満タン返し不要。ヘルメットレンタルは無料。ジェットヘルメットのシールドが傷ついて視界が悪いのが多いので新品のシールド交換を希望すれば無料で交換してくれる。USB充電ポートとがっちりしたスマホホルダーがすべての車両に付いているのでスマホと充電ケーブル1本持参すれば良い。                

シート下に20Lくらいの荷室がある。シート後部のハンドレールを利用してツーリングバッグ40Lをロープで固定できるので積載量も十分確保できる。足下には、荷掛けフックがあるので小型リュックを吊るして食料品調達用として使った。

クラッチが無くアクセルだけのスクーターツーリングは初めてなので、つい左足がクラッチレバーをエアーチェンジしている(^0^;

足下に小型リュック、シート後部にバッグ積載

騎士派 台南店から出発
4)レンタル費用
15日間で、10,500元(4.8/元換算で約5万円)前払い。

2.台湾一周のテーマ

台湾ローカルシーフードグルメ探訪(←ここをクリックするとPDFが開く)

3.周遊コース

ローカルシーフードグルメ探訪のため、漁港や魚市場巡りを中心にプチ観光も盛り込む。

台南から反時計回りで―高雄―東港―台東―成功漁港―花蓮―太魯閣渓谷―南方澳(ナンファンアオ)―磯渓温泉―基隆―新竹―埔`(ベイプー)ー台中―鹿港―嘉義(布袋(ブーダイ))―台南

    

 
4.台湾点描                

              何十年ぶりかの台北を歩く!
                       

スクーター軍団に占拠された台北の交差点

 (後ろからライダーがすり抜けるように追い越していくので、

追突されないためにはキープライン&キープスピード!)


太魯閣渓谷

花蓮近くの海岸(台湾東側は絶景の断崖絶壁が続く)

基隆駅前のアート

台中へ向かう途中の客家人の老街「埔」

布袋のハイヒールオブジェ

5.ツーリングトピックス

台湾は右側通行。右側通行なので都市部ではバイクの左折が危険なため2段階左折ルールあり。2段階左折とは、左折したいときには青信号で右側道路の停止線の前に左折用停止線があるので、そこで停止し、次の青信号まで待つという仕組み。

道路事情や治安は良好でツーリングに不安無し。コンビニはセブンイレブンとファミリーマートがどこにでもあり日本と変わらない風景。郊外ではトイレマークのあるコンビニを利用。

 南方澳でオイル警告灯が点灯、日曜日なのでバイク屋が見当たらない。巡回中の警官を呼び止め事情を話してバイク屋を探してもらいオイル交換及びギアオイルを交換した。約1,700円。基隆でスピード違反1回罰金約7,000円。一周中警察の検問や尋問は全く無かった。

 マイレージ1,300㎞、給油28L、燃費46/Lだった。

  

              南方澳のバイク屋でオイル交換                      

警察から「騎士派」に送られて来たスピード違反請求書

(打合せどおり!?大洞氏がバイク屋に罰金を立替え払いし、

後日私が大洞氏の日本の銀行口座に振り込み解決!)

               同上スピード違反証拠写真


6.事前準備

1)台湾運転可能免許証取得

台湾は国際免許証が通用しない。日本免許証の台湾語翻訳書が台湾の運転免許書になるので、JAFで申請し取得する。約4,000円。

 

2)中華電信SIMカードWEB予約

1か月有効でデータ無制限、台湾電話番号通話付を予約購入する。約5,000円。空港内中華電信ショップで現金払い。旅行中ナビはスマホのSIMカード通信でGoogle mapを利用。

 

3)高鐵(台湾新幹線)WEB割引予約 台北―台南

台南出発となったので台北から台南まで移動する。片道約5.000円カード支払い。駅の窓口で切符をもらう。

 

4)台湾ホテルはBooking.comで予約

現金払いのホテルを選んで予約。台北は往き返りとも台北駅近くの同じホテルを取った。旅行中の宿は前日に予約して移動。宿を品定めするのに結構時間を費やす。11,000元までの予算で予約。

https://www.booking.com/hotel/tw/light-shadow.ja.html


     嘉義市布袋魚市場近くのホスピタリティが素晴らしい光影民宿

7.台湾到着後にすること

1)空港内のコンビニで悠々カードを購入しチャージする。市内移動のMRT地下鉄で利用。

2)空港内銀行で両替できる。SMBC信託銀行キャッシュカードでのキャッシングは市内のセブンイレブンの銀行ATMで可能。

 

8.日本人コーディネータ大洞敦史氏紹介

台湾でのレンタルバイクには、交通違反問題があるので日本から直接交渉するのが難しい。台湾情報収集中に氏の著書『台湾環島 南風のスケッチ』を読んだ。氏にSNSでコンタクトしレンタルバイクの仲介を依頼し快諾を得て、氏在住の台南スタートとなった。氏は翻訳家かつガイドも兼ねている。さらにそば職人であり沖縄三線奏者という多彩な顔を持つ。

氏の多彩なネットワークのおかげで、民宿の紹介や、台湾一の新聞「自由時報」の記者が氏の友人という縁で取材を受け「自由時報」に台湾一周記事が掲載された。

そして同日、偶然にも愛媛県紹介ガイド本の台湾人著者が氏の友人という縁で、著者が主催する台南市でのガイド本紹介イベントに愛媛県在住の私が飛び入り参加することとなった。
台南では多様な交流が生まれ楽しい経験になり、忘れられない想い出となった。
                

台湾一周を終え、大洞敦史夫妻と客家料理で乾杯


 台南市の民宿 黎媽的家(リーマダジア)

民宿のオーナーであり音楽家、台湾茶師でもある黎瑞菊

偶然にも、台南市内の書店で「愛媛県観光紹介」のイベントに飛び入り参加

ガイドブックの著者ASKA氏とイベント参加者とともに












 13年間に35か国を旅した日本人不老騎士、コロナ後初の旅は台湾環島(一周)」

 『自由時報』2023319日 劉婉君執筆

 

今年で74歳になる日本人「不老騎士」若田珠昭さん。59歳の時に大型バイクの免許を取得し、過去13年間に35か国を訪れ、バイクで旅しながら各国の風土を見聞してきた。今年初め台湾在住日本人・大洞敦史さんの著作『台湾環島 南風のスケッチ』を読んで台湾一周の旅を計画。14日間の旅程を経て、本日(19日)ゴールの台南市に無事到着した。

旅を愛する若田さん。「若い頃は仕事に打ち込んでいて、やりたい事がなかなかできずにいた。リアイア後にバイクの免許を取ったのは、機動性が高く便利な乗り物だと思ったから」。これまでにアメリカ大陸、ヨーロッパ、中央アジアなどの国を走り、台湾は36か国目にあたる。コロナ以後初めて訪れた国でもある。

 大洞さんにはフェイスブックを通じて連絡を取り、レンタルバイクや民宿の手配をしてもらった。2週間前に台南から出発し、主に台湾各地の漁港、魚市場、伝統的な市場を見て回り、花蓮のタロコ渓谷、宜蘭の礁渓温泉、嘉義の故宮南院なども訪ねた。日本では見られない魚がたくさん見られたことに、特に興味を引かれた。

 「最後まで順調に旅する事ができました。台湾はバイクの旅にぴったりだと思います。日本から近く、治安もよく、漢字を使ってコミュニケーションも取れます。西洋に比べれば物価も安く、人々も親切で暖かい。ただ日本とは意味の異なる漢字もあるので、そこは注意が必要ですが。また、私はゆっくり走行する方なのですが、猛スピードですぐ横を追い抜いていく若いライダーもいたりするので、左右に移動する際は気をつけていました。この点を除けば、台湾の交通にはもうだいぶ慣れました」

各国をバイクで旅する間に多くの友人ができた。今回も同様だ。「将来、また台湾を一周するつもりです」。次回は自ら魚を調理し、民宿の人たちに振る舞ったりしてみたいと言う。「コロナが落ち着いて、バイクで海外を旅する日本人も増えてきています。今回の旅の経験をブログで発信し、同好の士たちの参考に供したいと思っています」

 「私はこれまで、世界各地を旅する間、何か困った事が起きるたびに地元の方々が手を貸してくれて、とても暖かい気持ちになりました。それで私も、日本に来られた外国の方々が同じような思いを抱いてくれたらいいなと思って、サポートをしたりもしています」    

                                   (訳 大洞敦史氏)

9.バイク旅の台湾語

1)ガソリン満タン、オクタン価95です。

→加満、九十五(発音:ジャーマン、ジョウー)

2)エンジンオイル交換して。

→換機油(発音:ホワンジーヨウ)

3)台湾一周中です。

→現在、我騎摩托車環島(発音:シェンザイ、ウオーチーモウトウチョーファンダオ)

4)おはようございます。

早安(発音:ゾーアン)

5)すみません。

→不好意志(発音:プーハオイースー)

6)お店で食べます、お持ち帰りです。

→内用(発音;ネイヨウ)、外帯(ワイタイ)または、

→現吃(発音:シェンチー)、帯走(タイゾー)

以上中国語ピンイン省略無視。日本語より大げさに抑揚付けて発声するのがコツ。

                                     以上

















                    












2022年10月21日金曜日

写真家ハナン・シャフィルが巡る「2022年の奥の細道」モーターサイクルツアー画像集

さあ出発!

 

日光・東照宮にて


初めての足湯(日光・湯西川温泉)


念願の松島に来れたので「もう今帰っても良い」!?
というハナン氏(松島・雄島)



震災復興を祈念した伝承館が至る所にある(東松島市)

                     
                     
芭蕉と曾良の立像を撮影(石巻・日和山公園)


句碑「夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡」の前にて(毛越寺)


中尊寺本殿前


正座もあぐらも出来ません(鳴子温泉)


山形へ至る出羽街道の関所 尿前の関跡(宮城県大崎市)


奥の細道の難所 なたぎり峠を行く(山形県尾花沢市)



「しずけさや岩にしみ入る蝉の声」で有名な
立石寺(通称:山寺)(山形市)


奥の院まで1015段の石段を登る


山形新聞の取材を受ける(山寺芭蕉記念館)


出羽三山・羽黒山山頂の芭蕉像(山形県鶴岡市)


本合海で芭蕉と曾良と並ぶ(山形県新庄市)


新潟日報の取材を受ける(新潟県出雲崎市)


芭蕉はサンダルに裸足!?(出雲崎・芭蕉園)


市振の「桔梗屋前」バス停(新潟県糸魚川市)


人気のない市振関所跡


全昌寺の芭蕉と曾良の句碑の前にて(石川県加賀市)


大垣へ無事到着!


義仲寺で芭蕉の墓参りを終え
「2022年の奥の細道」ツアー終了(大津市)


山形新聞に記事掲載(10月7日)

                                    以上